買ってもらえるチャリティーTシャツをデザインする3つのコツと避けるべきデザイン
現在、全国各地でさまざまなチャリティーイベントが開催されていますが、チャリティーイベントの定番といえば「チャリティーTシャツ」。活動資金を募ったり、支援金を集めたりすることを目的に販売されるチャリティーTシャツですが、残念ながら売れ行きが芳しくないことも……。
そこで今回は、イベントに訪れた人たちが思わず買いたくなるようなチャリティーTシャツをデザインするコツをご紹介します。
チャリティーTシャツで避けたいデザイン例
いざ、チャリティーTシャツを作るとなると、どのようなデザインであれば買ってもらえるのか、悩むことかもしれません。まずは「買い手」の立場に立ち「自分だったら買わないデザイン」は避けるようにしましょう。
例えば、こんなデザインは避けた方が無難です。
1.団体やイベントの名前が目立ちすぎている
イベントのロゴやキャラクターをTシャツの前面にプリントしてしまいがち。しかし、他で着ることを想像できないデザインでは、購入をためらわれてしまうものです。
2.子どもっぽく平和的な雰囲気が強すぎる
チャリティーといえば、地球やハートマーク、にっこり笑顔のモチーフが連想されますが、それらをそのままデザインしてしまえば、チャリティー感たっぷりの子どもっぽい平和的な雰囲気が強くなりすぎます。
3.テーマカラーにとらわれてしまっている
例えば、女性を支援するためのチャリティーの場合、ピンクや赤のTシャツを考えがちですが、あまりオススメはしません。なぜなら、購入者を女性に限ってしまうからです。
買ってもらえるチャリティーTシャツは、着る人やシーンを選ばない
購入者は、お金を支払ってTシャツを買ってくれるのですから「このデザインなら日頃も着られそうだ」と感じてもらうことが必要です。
つまり、買ってもらえるチャリティーTシャツのポイントは、着る人やシーンを選ばないデザインであること。
では、このポイントを踏まえ、上記で挙げたNG例を改善しながら、チャリティーTシャツをデザインする際の3つのコツをご紹介しましょう。
1.団体名や活動内容の記載は控え目に
「せっかくTシャツを作るのだから」と団体名や活動内容を入れたくなるのはわかりますが、おしゃれ感が損なわれてしまえば、買ってもらいにくくなります。団体名の記載は控え、以下を参考に、伝えたいメッセージをイメージに置き換えてみましょう。
・団体名⇒アルファベットにして頭文字をデザイン
・キャラクター⇒シルエットに
・模様・色⇒一旦 白黒にして考えてみる など
2.デザインはシンプルに
手にとってもらうことを考えると、逆にチャリティーらしくないくらいの「シンプル」「かっこいい」「大人っぽい」印象を与える方が幅広い年齢層に好まれます。
なお、真面目な団体やイベントほど、遊び感覚を交えるのもひとつの手法です。
遊び心が感じられることで、手に取ってもらいやすくなるでしょう。「アイデアがおもしろい!」などとイメージアップも期待できるかもしれません。
3.着る人を選ばない色をチョイス
チャリティーTシャツの色は、購入者を限定しない色を選んだ方が買ってもらいやすくなります。
また、人気の白Tシャツに白いインクでワンポイントを入れれば、さりげないおしゃれに。
白や黒などは着る人を選ばず、どんな服装にもコーディネートしやすいため、チャリティーTシャツの色におすすめです。
日常的に着てもらえるチャリティーTシャツは活動のPRにつながる
チャリティーイベントに向けてチャリティーTシャツを作る際は、どのような人が来場するのか、その人たちの普段着を想像したうえで、汎用的に着られるデザインを意識するようにしましょう。多くの人に日常的に着てもらえれば、活動のPRにもつながります。
コツを押さえて素敵なチャリティーTシャツを作ってみてくださいね!
伊勢ゆきこ
Webデザイナー
美容系や食品系のデザインを主に制作。かわいいデザインを得意とする。最近はコーディングや執筆など、活躍の場を広げている。■HP:https://icedesignoffice.jimdo.com/