
DTFプリント【加工方法徹底解説】
DTFプリント(Direct to Film)は、2020年頃から注目を集める新しい転写印刷技術で、インクジェットでプリントしたフィルムを熱で圧着させてデザインを転写する手法です。
特徴・仕上がり
DTFプリントは、専用のフィルムにインクジェットプリンターでデザインを印刷し、その上にホットメルトパウダーを振りかけて加熱し、Tシャツなどの生地に転写します。フルカラーのデザインや細かいディテールを高精度で再現でき、色鮮やかな仕上がりが特徴です。
デザイン部分のみを圧着するため、フチがなく自然な仕上がりになります。綿・ポリエステル・ナイロンなど、さまざまな素材に対応可能です。
メリット・デメリット
■メリット
・小ロット対応
版を作成する必要がないため、1枚からでも印刷が可能で、少量生産に適しています。
・フルカラー対応
多色使いやグラデーションなど、複雑なデザインも高精度で再現できます。
・高耐久性
洗濯や摩擦に強く、色落ちやひび割れがしにくいです。
・多素材対応
綿・ポリエステル・ナイロンなど、さまざまな素材に対応可能です。
■デメリット
・通気性の低下
圧着部分が硬くなるため、通気性が低下し、着心地が悪くなる可能性があります。
・プリント部分の硬さ
デザイン部分が硬く感じられることがあります。
・高コスト
小ロット対応が可能ですが、大量生産時にはコストが高くなる可能性があります。
おすすめの用途
少量生産やフルカラーデザインの再現が求められるオリジナルTシャツやキャラクターグッズ、ポリエステル系ユニフォームなどに適しています。
FAQ
Q1. どのような素材に対応していますか?
綿・ポリエステル・ナイロンなど、さまざまな素材に対応可能です。
Q2. 耐久性はどの程度ですか?
洗濯や摩擦に強く、色落ちやひび割れがしにくい高い耐久性を持っています。
Q3. 1枚からでも注文できますか?
はい、版を作成する必要がないため、1枚からでも注文可能です。
Q4. 仕上がりはどのような感じですか?
フチがなく自然な仕上がりで、細かいディテールや色鮮やかなデザインを再現できます。
歴史
1990年代から2000年代にかけて進化したデジタルプリント技術の一環として、2010年代後半に登場しました。従来のDTG(Direct to Garment)プリントの課題を克服するために開発され、特にフルカラーデザインの再現性や多素材対応が求められる分野で注目を集めています。2020年頃からヨーロッパを中心に普及し、現在では世界中で利用されるようになりました。