著作権を確認しよう!フリー画像・イラストを利用する際の注意点

著作権フリーの画像・イラストを利用する際の注意点を確認!ロイヤルティフリーでも用途によって使用料が!

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オリジナルTシャツを作成するために、「フリー画像・イラストを取り入れたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。無料で利用できるだけでなく、画像やイラストのバリエーションも豊富なので、気軽にオリジナリティのあるオリジナルTシャツを作ることができます。

 

しかし、フリー画像・イラストが必ずしもオリジナルTシャツに利用できるわけではありません。

中には著作権を設けているものもあるため、利用規約を事前にチェックし、その範囲内で利用する必要があります。

 

そこで今回は、オリジナルTシャツを作成する上で押さえておきたい「著作権」の概要や、その他注意したいポイントについてご紹介します。

フリーという言葉に惑わされないで!著作権について知ろう

著作権について知ろう

 

フリー画像・イラストの「フリー」は、「無料」「自由」という意味であるとともに、「ロイヤリティフリー」という意味を含んでいることもあります。

ロイヤリティフリーとは、「画像やイラストの提供先が事前に取り決めている範囲内での利用であれば、追加の使用料は免除する」という意味です。ロイヤリティ(著作権利用料)が無料なだけで、どのような用途でも利用してもOKというわけではありません。

つまり、フリー画像・イラストであっても著作権が設けられている可能性が考えられる、ということです。

 

著作権とは

画像やイラストはもちろん、小説、音楽、映画などの「著作物」を創造した人のことを「著作者」といいます。

著作権は、著作者の努力や苦労を報いて利益を守る権利のことです。

 

著作者は利用者から著作物の使用料を得ることができ、その利益をもとに新たな著作物を生み出します。

そのため、もしも著作権が侵害され続けると、著作者は十分な利益を得られなくなり、新たな著作物が誕生しなくなってしまうという事態が起こりえます。

このような状況を防ぐために、著作者の権利として著作権が設定されています。

 

これはフリー画像・イラストにおいても同じです。著作権を侵害した使用が続くと、フリー画像・イラストのバリエーションが増えなくなり、フリー素材を気軽に利用することが難しくなってしまうかもしれません。

フリー画像・イラストをはじめとするさまざまな著作物が新しく誕生し、今後も多くの方が様々なフリー素材を活用できるように、利用規約を通して著作権の内容を正しく理解して、権利の範囲内で活用しましょう。

 

フリー画像・イラストを使用する際の禁止事項には、例えば「イメージキャラクターとしての利用」や「モデルやモデルの所属事務所の評価が低下する利用」があります。

 

参照:公益社団法人著作権情報センター 「みんなのための著作権教室 

 

著作権を侵害した場合の罰則

著作権が設けられているのにもかかわらず、その内容を無視して利用した場合は「著作権侵害」となり、罰則を受ける可能性があります。

 

例えば著作権侵害の事実が確認できた場合、著作者が民事上の請求を求めれば、「侵害行為の差止請求」「損害賠償の請求」「不当利得の返還請求」「名誉回復などの措置の請求」のうちいずれかを支払わなければなりません。著作者が告訴した場合は刑事上の罰則を受けることになり、「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」もしくは「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」が科せられます。なお、法人が著作権侵害を行った場合は「3億円以下の罰金」が科せられます。

 

参照:公益社団法人著作権情報センター 「著作物を無断で使うと? 」

 

著作権侵害による罰則は決して軽いものではありません。万が一にも「知らないうちに著作権を侵害していた」ということがないように、フリー画像・イラストを利用する際は著作権の内容を必ず確認しましょう。

 

 

著作権だけじゃない!事前に確認しておきたい3つのポイント

フリー画像・イラストを利用する際は、著作権の他にも以下でご紹介する3つのポイントを確認する必要が
あります。

 

1.改変について

フリー画像・イラストを提供しているWebサイトの利用規約内に、「改変」に関する記載がない場合は、基本的にトリミングやサイズ変更などはできません。ただし内容はWebサイトによって異なり、画像やイラストに文字を入れることは許可していても、画像やイラストそのものを拡大・縮小することは禁止しているサイトもあります。また、画像やイラストの拡大・縮小を許可しつつも、オリジナルの縦横の比率を維持することを条件としているWebサイトも存在します。フリー画像・イラストを利用する際は、必ず利用規約を読んで、改変に関する記載がないか確認しましょう。

 

2.商用利用について

フリー画像・イラストによっては、商用利用を禁止していることがあります。この場合、企業がフリー画像・イラストをコーポレートサイトや商品パッケージ、オリジナルTシャツ(商用)などで利用することはできません。個人なら、アフィリエイトと連携することでトラブルに発展することも考えられます。アフィリエイトは「広告収入が期待できる」というサービス特性があるため、商用利用と判断される可能性があります。改変同様、利用規約に情報が記載されていることが多いので、利用する前に必ず目を通しましょう。

 

3.肖像権について

著作権の他、肖像権も確認しておくべきポイントのひとつです。肖像権とは、自分の容姿を無断で撮影されたり、勝手に絵に描かれたり、自分が写った画像を無許可で利用されたりしないように保護させる権利です。フリー画像を利用する場合に大きく関係するのは、「利用したいフリー画像に写っているモデルが利用を許諾するか」という点です。もしその人物が画像の利用を許諾しなかった場合は、商用・個人を問わず利用することはできません。フリー画像の中には肖像権により安易に利用できないものもあるので、事前確認を怠らないようにしましょう。

 

 

なぜフリー画像・イラストサイトを運営するの?

なぜフリー画像・イラストサイトを運営するの?

 

現在はたくさんのフリー画像やイラスト素材のサイトがありますが、なぜ無料で提供できるのでしょうか?SNS、ブログ、広告、ホームページ、資料作成や、デザインの一部として利用することが可能なフリー素材もあり、日常的に利用している方も多くなりました。

 

インターネット上のサービスは無料で利用できるサービスがたくさんあります。1995年にMicrosoftのWindows95が発売されて以来、一般家庭にもパソコンが普及しインターネット利用が日常と化してきました。そこで生まれたビジネスモデルが「サービスは無償で広告収入を得る」という方法です。この方法をつかって多くのサービスが収益を上げており、フリーイラストや画像素材サイトにおいても同様に運営ができているというわけです。

 

広告収入を得るためにはたくさんの人に利用してもらえるサービスを行うことが必要になります。フリーイラストや写真の素材サイトにおいても無料で便利なサービスを提供することで、たくさんの人が訪れ利用するサイトに成長し、サイトの広告枠の価値を上げ収入を得ているという仕組みなんですね。

 

 

仲間内で楽しむために作る場合は?

お誕生日パーティーやちょっとした集まりなど、限定された人、空間で使用する場合、イラストやロゴのコピーや真似をしたデザインを”使用者”が”私的利用目的のため”に”自分で”複製することは著作権侵害に当たりません。

子どもがイラストの真似をして描いた場合も同様に、自分でTシャツに書いた場合は著作権法違反には当たりません。

ですが、上記の場合でも、”プリント業者に製作依頼をすること”は著作権侵害に当たりますのでご注意下さい。

 

 

こんなデザインには気をつけて!著作権NG例

注意すること

NG例①▶著名人の写真や似顔絵

肖像権は写真だけでなく、似顔絵にもあるため、誰が見てもその著名人と分かるような似顔絵をオリジナルTシャツのデザインに使用することはできません。肖像権侵害にあたりますので注意しましょう。

 

NG例②▶元のデザインが連想されるイラスト

元のキャラクターやマスコットなど、なにかを真似をして描いたことがわかるようなイラストは使用できません。完璧に模写していないから大丈夫、と思われるかもしれませんが、絵の上手い下手は関係なく、真似をしているとわかるものは著作権侵害に当たります。

 

NG例③▶パロディ化したイラストやロゴ

イラストをパロディ化したデザインや、有名ブランドのロゴを真似したデザインでオリジナルTシャツを作りたいという方もいますが、この場合も元のイラストやロゴを連想させる場合、著作権侵害に当たります。

 

NG例④▶小説や歌詞のフレーズをデザインに入れる

歌詞や曲、小説や詩にも著作権があります。流行りの歌やお気に入りの歌詞、楽曲の楽譜をTシャツのデザインに入れる、小説のフレーズをデザインに使用する場合も著作権侵害にあたります。

 

 

著作権を守った上でオリジナルウェアやグッズを作ろう!

 

無料で利用できる他、バリエーションも豊富なことから、フリー画像・イラストはオリジナルウェアやグッズ作成の強い味方です。しかし、フリー画像・イラストによっては著作権の観点から利用できない場合もあります。

 

例えば、フリー画像・イラストを提供しているWebサイトの利用規約に「イメージキャラクターとしての利用は禁止」と記載がある場合、自社のイメージキャラクターとして画像やイラストをオリジナルTシャツに取り入れることはできません。記載があるにもかかわらず、イメージキャラクターと謳って利用した場合は著作権侵害となり、罰則を受ける可能性があります。

 

このように、フリー画像・イラストを提供しているWebサイトでは、著作権をはじめとする利用規約が細かく設定されています。「フリーだから大丈夫」と安易に考えず、利用規約に目を通した上でフリー画像・イラストを活用しましょう。

 

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