No RICE !No LIFE!そう、『米T』!オリジナルTシャツとお米のイイ話

 

最近、お米を食べたのはいつですか?

 

「毎日食べてるよ」と答える人もいれば、「うーん、最近はパンとか麺類ばっかりだからな」と答える人もいるように、最近では毎日米を食べることは当たり前ではなくなってきました。
そんな今日(こんにち)の日本で、小畑麻夫さんはNo RICE No LIFEの文字を刻んだオリジナルTシャツ『米T』を作り、「お米のありがたみを一人でも多くの人に知ってほしい」とメッセージを発信し続けています。

 

今回はそんな小畑さんに米Tのエピソードについて語っていただきました。

どうしてTシャツに?『米T』誕生秘話

(「NO RICE NO LIFE」の文字がプリントされた米T。小畑さんが責任者を務める道の駅「あずの里いちはら」で販売されている。)

 

――なぜ『米T』を作ろうと思われたのですか?

 

小畑:私は東京から千葉へと移住したのですが、最初は一反七畝(いったんななせ)の田んぼを借りて、自分たちが食べていける分の米を作り始めました。できる限り機械に頼らず、極力人力でやることを目指して。でも実際にやってみると、ほんとに大変で……。大変だからこそ、ここは機械に任せたいとか、人の負担を少しでも軽減しようという農業効率化の歴史が納得できるようになってきました。

 

身をもって米作りの大変さを感じたことで、こんな大変な作業を経てまで、米の自給率を守ってきた先人たちに、感謝の気持ちを表現したいなと思ったんです。どうやって表現しようと考えたときに、この「No RICE No LIFE」という言葉をパッと思いつきました。印も踏んでるし、シンプルでいいなと。

 

じゃあこの「No RICE No LIFE」という言葉をどうやって表現しようか?

それを考えたときに、具体的な形として表現しやすいのは、オリジナルTシャツだと思ったんです。

米山さん・米松さんから発注が!? オリジナルTシャツで広がる“輪”

 

――『米T』の反響はどうでしたか?

 

小畑:最初は今のように売るつもりはなくて、自分が着たり、旅先・移住先でお世話になった方に配ったりしました。

ただあるとき、カレー屋さんを運営している友人に「売れると思うから、うちの店で売ってあげるよ」と言ってもらえて。実際に売ってみたら、ほんとに1週間ぐらいのうちに近くに住んでいる外国人の方に売れたんです。すると周りの方も「うちの物産館に置いてあげるよ」と言ってくださったり、「HPを作って売ったほうがいいよ」と声をかけてくださったり。そうやって、どんどん外に売るようになりました。

 

――外国の方以外だと、どんな方が買われるのでしょうか?

 

小畑:最初は、お米を作っている“生産側”の方が買ってくれました。それからだんだんとごはんが好きな方や、お米に関係する仕事をしている”消費側 ”の方に売れるようになっていきましたね。米という名前が入ってる方からの注文も多いんですよ。米山さんとか米松さんとか(笑)。海外に住んでいる日本人の方からの注文もあります。

オリジナルTシャツはかぶってもイヤじゃない

 

小畑:本来のファッションだと、他人と同じものを着ているのが嫌な方も多いかと思います。「あの人とかぶった」とか。でもオリジナルTシャツはそうじゃないみたいですね。

「『米T』を着ている人を町で見かけると、ついつい声をかけてしまった」とか、「知らない人同士だったけど、米Tを着ているという共通点で仲良くなった」とか、購入した方からそういった声も聞きます。オリジナルTシャツは、ひとつのコミュニケ―ションツールとしても活用できるみたいです。

一人でも多くの人に、米への感謝の気持ちを忘れないでほしい

 

――これからはどういったことを実現していきたいですか?

 

小畑:自分としては自給自足的な暮らしもやったし、『米T』も作ったし……。その結果、段々と伝えたいメッセージは広まるようになってきたので。今度は敬意と感謝を表現するだけでなく、米に直接”恩返し”したいですね。自分ひとりではできないので、オリジナルTシャツ(米T)を通じていろいろな方と繋がりながら、やれることをやっていきたいです。

世界でたった1つ。
あなただけのオリジナルTシャツを作ろう。

オリジナルTシャツをみる

【取材協力】小畑麻夫さん

大学卒業と同時に関西から上京。その後、東京にてアパレル関係の会社を2社経験後、千葉県のいすみ市へ移住。移住後は、米作りに勤しむかたわら、ECサイトや物産館を通じてオリジナルTシャツ『米T』を販売。そのほかアースデイ東京への出店や、ライスデー房総などのイベントも主催し、米へのありがたみを一人でも多くの人に広めるべく精力的な活動を行う。