オリジナルTシャツを着た青木信男さん

畳を通して日常に感動を届ける畳店店主のオリジナルポロシャツ

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日本の文化として親しみのある畳。フローリングやクッションカーペットの普及で“畳離れ”の時期もありましたが、今では機能的な畳の開発も進み、新たなニーズから再注目されています。

 

青木畳店の三代目店主・青木信男さんは、伝統的な「い草」の畳からデザイン・機能性に優れた畳まで幅広く扱う、畳をこよなく愛する人。そんな青木さんのユニフォームは、オリジナルのポロシャツ。今ではポロシャツが青木さんのトレードマークにもなっているようです。

“畳離れ”を乗り越え、見直される畳の魅力

オリジナルTシャツを着た青木信男さん

―― 青木さんは手仕事にもこだわっていらっしゃるそうですね。

 

基本は機械を使っていますが、機械に任せるところと、手作業にするところを使い分けています。手でやらないと決まらない作業もありますし、手の強さや勘所によって仕上がりが変わってきますから、そこは技術を駆使して仕上げていきます。

 

とはいえ、私としては「とことん、こだわりぬきたい」という職人自身の満足のために畳を作るのではなく、お客さまの満足に目を向けていきたい。例えば、畳替えなどでは、基本的に1日で作業を終えるようにしています。そうしないと、翌日まで部屋を使えないことになり、お客さまに不便な思いをさせてしまいますから。機械も上手に取り入れたりしながら、いかに効率良く作業を進めていくかも意識しています。

 

―― 最近の“畳離れ”については、どう感じていますか?

 

以前は確かに“畳離れ”がありましたが、また畳の癒し効果や良さが見直されてきているように思います。ラジオを聴いていると、賃貸物件のコマーシャルなどで「畳は断熱効果がある」「子育て世帯は畳のある部屋を選んでくださいね」と説明していました。

 

例えば、赤ちゃんのオムツを替えるとき、ほど良くやわらかい畳の上でなら、赤ちゃんが暴れたり寝返りを打ったりしても衝撃はそれほどありません。最近では、上から物を落としても衝撃を吸収してくれる機能的な畳も登場し、幼稚園やこども園、児童館、介護施設などでも使われ始めています。そうした安全面も再評価されているのではないでしょうか。

 

―― 確かに底冷えは感じられませんし、幼い子どもの着替えや昼寝にも対応できそうです。

 

部屋の一角に畳を敷いて「畳コーナー」を設ける方が増えてきている印象があります。以前、「フローリングの子ども部屋に畳を敷きたい」といったご依頼がありました。フローリング全面に畳を敷き込むのは難しかったため、部屋の中央に正方形の畳を4枚敷き、2畳分の畳スペースを作りました。

 

パステル調でボーダー柄の畳を敷くことで部屋の雰囲気も明るくなり、とても喜んでいただきました。

子供部屋に合うかわいい色の畳

―― 和をくつがえすデザインで、洋風の部屋にも使えますね。

 

友人宅のリビングにも同様に畳コーナーを設けましたが、そのときはモカベージュのデザインで、とてもシックな装いになりました。畳を敷けば必ず和風になるとは限りませんので、自由な発想で楽しんでいただければと思います。

毎日着るポロシャツだからこそ、こだわりが満載!

オリジナルTシャツ

―― ところで、ユニフォームをポロシャツにしたのはいつ頃ですか?

 

ユニフォームをポロシャツにしてから20年以上になり、このデザインにしたのは3~4年くらい前ですね。10着くらいあります。最初は左胸に「たたみのあおき」と文字だけプリントしました。それから、右胸に畳と畳職人をデザインしたマークを入れ、最も新しいポロシャツにはバックプリントを追加して。

 

ポロシャツを作った当初から「ポロシャツにはバックプリントを入れたい」と思っていたのですが、なかなか良いデザインが思いつかなかったんです。あるとき、加盟している協会で使っているメッセージに共感したので、許可を得て念願のバックプリントを入れました。

 

―― 「畳でおもてなし」っていいですね。

 

今は外国人のお客さまも多くいらっしゃるので、日本人だけじゃなく、外国の方に対してもおもてなしをする、という意味を込めています。

 

―― 黄色にした理由は?

 

映画『幸せの黄色いハンカチ』です(笑)。実は、この黄色に落ち着く前、他の色を試してみたんです。白や茶色や青色など。でも、黄色は汚れが目立たないし、温かみがあって良いかなと。

 

ちなみに、形も気に入っています。モデルは、中学のときに雑誌で見たラコステのポロシャツです。ポロシャツは伸縮性があって作業しやすいですし、丈夫で型崩れもしないから、着心地が良いですね。

オリジナルTシャツ

―― 毎日着るものだからこそ、気に入っているものを選びたいですよね。

 

そうそう。それに、ずっと着ていれば「お店の看板」にもなりますしね。カラーが黄色に定着してからは、遠くからでも「あおきさんだ」と見つけていただけるようで良かったなと思います。

天然のい草の表情。その色変りも味わってほしい

オリジナルTシャツを着た青木信男さん

―― 新しい畳と伝統的な畳、青木さん自身はどちらが良いと思われているのですか?

 

両方あって良いと思っています。お客さまのライフスタイルにあわせて使っていただければ嬉しいですね。

 

でも、天然のい草の畳は本当に良いですよ。香りが良いですし、初め青かった色がだんだんくちなし色になって、銀杏色になってくる。上質のい草だと、良い色に焼けてくるんです。その色変りも味わってもらいたいですね。

 

―― 青木さんが仕事で大切にしていることを教えてください。

 

名刺にもホームページにも書いていますが、「お客様満足・お客様感動で選ぶなら青木畳店」です。畳という「モノ」を売っているのではなく、「お客様の満足と感動」を提供していると思って仕事しています。

 

私自身の「満足・感動」ではなく、あくまでお客さまの「満足・感動」。そこにこだわって、畳のある生活を提案していきたいです。

 

―― 最後になりますが、青木さんにとって、このポロシャツはどんな存在ですか?

 

手離せない存在ですね。365日、ずっと朝から晩までこれを着ていますから、自分の分身のようですし、一緒に生きている感覚です。

畳もポロシャツも「モノ」ではなく、使い手とともに生きている

オリジナルTシャツを持つ青木信男さん

青木さんのお話から、モノを単なる物質として見ず、いわば命ある存在として大切にしていることが伝わってきました。作ることも、使うことも、ただ「便利なら良い」「とにかく使えればよい」などとは考えず、心を込めて相手のために作り、気持ちよく喜びながら使う。

 

これからも、分身であるポロシャツを着て「畳のある心地良い生活」をたくさんの人たちに届けていくことでしょう。

 

Interviewer&Writer:佐藤美の

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オリジナルTシャツを着た青木信男さん

【取材協力】青木信男さん

青木畳店店主・畳職人

青木畳店の三代目として30年以上活躍する畳職人。ライフスタイルにあわせた畳ライフの提案が得意で、伝統的ない草の畳から、縁なし畳、デザイン・機能性のある畳、クッション効果のある畳のほか、障子や襖のオーダーなども取り扱っている。地域活動にも尽力し、小学生のサッカークラブコーチなどにも携わる。1級畳製作技能士、JIS品質管理推進責任者、畳ドクター。■HP:http://aokitatami.net/

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