Tシャツが強めた絆。世代を超えて交流する鉄道研究同好会OB会

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古都・鎌倉にある建長寺。その寺院の支援を受け大正10年に創立した鎌倉学園は中高一貫の男子校で、運動部・文化部などの部活や同好会が盛んです。その中でも、鉄道研究同好会はOB会が活発なことで校内では有名。上は60歳代から下は18歳までと幅広い年代で構成され、毎年、文化祭当日に行われるOB総会には総勢70名も参加することもあるそうです。そして、数年おきに開催されるイベントは、もちろん鉄道旅行がメイン。

 

同好会設立50年とOB会設立25年を記念して作ったTシャツは、今でもOBたちの語り草になっています。今回は、鎌倉学園鉄道研究同好会OB会会員で編集者として活動する高野大輔さんにインタビューしました。

すぐに集まれる関係でいたい。Tシャツにデザインした「いざ、鎌倉」にかけた想い

―― このTシャツを作ったいきさつを教えてください。

 

鉄道研究同好会のOB会では、学園祭の時の例会のほかに日帰りや宿泊旅行を開催しています。この年は、同好会設立50年で、OB会設立25年でもあり、ちょうど江ノ電開通100年の年でもあったんです。それで、江ノ電乗車を含めた1泊2日の旅行を企画していたんですが、会長が途中で「Tシャツを作ろうよ!」と言い出しまして制作が決まりました。

 

―― 高野さんがイベントの幹事だったのですか?

 

僕は肩書きでいえば「ヒラ」です(笑)。うちのOB会は、誰が企画をしても良いような体制で、役職を決めるのでなく、やりたいと思った人が声を上げるスタイルです。僕が企画を主催することが多いのですが、それも好きでやっているだけです。ただ、歓迎会の幹事だけは、どの年代が受け持つかは毎年決まっています。

 

―― 柔軟性のある会ですね。

 

長く維持させるために、あえて事務局も置かないことにしています。メンバーを固定化してしまうと、次にバトンタッチするときに大変だし……。ゆるくほわっとやりましょう、と。

 

―― それじゃあ、Tシャツは記念イベントにみなさんで揃えられたのですか?

 

これはスタッフTシャツなんです。参加人数も多く、そこまで予算もなかったこともあって、旅行中にスタッフをわかりやすくする目的で作りました。

 

―― この「いざ鎌倉」という言葉、良いですよね。ユーモアがあって(笑)

 

これは、みなさんご存知の通り、鎌倉武士が何かあったときにすぐ駆けつける「いざ、鎌倉」のエピソードにちなんでいます。自分たちも「何かやろうよ」と誰かから声が上がったら、すぐに集まれるような関係でいれたら良いよね、という想いをかけて。

 

―― 背中のこの三角形のマークは何でしょう?

 

鉄道同好会の襟章なんですよ。鎌倉学園はかなり自由な校風で、生徒の自主性を重んじてくれます。同好会などで襟章を作り、それを学ランの詰襟に付けてもお咎めなし無しでして。

 

―― 歴史のある学校で、生徒の自治を尊重してくれるって珍しい気もします。

 

きっと、土地柄もあるんじゃないでしょうか。鎌倉って古い街ですが、今でも活気があるのは、時代に柔軟だからだと思います。

スタッフTシャツが語り継がれる想い出に。次世代にまで絆を育む意欲が増す

―― ところでこのTシャツは何枚くらい作ったのですか?

 

このときは、スタッフ20名分くらいかなぁ。確か旅行の参加人数は40人以上でしたね。

 

―― スタッフTシャツ作ってみていかがでしたか?

 

やっぱり気持ちは引き締まりましたよね。「イベントをみんなでつくっていこう!」っていう合言葉のもと、スタッフ同士の団結は強まり、それはその後の関係にも良い影響を与えたように思います。

 

―― 他に、Tシャツを作って良かったと感じたことはありますか?

 

何よりイベントの記念になりますし、イベント後も「こんなのやったよね」と言い合える想い出になる。語り継がれる想い出があるって、とても大事ですよね。ひとつひとつ歳を重ねるときに、このOB会での想い出として、ひとつでも多く鮮烈なエピソードがあると、この会をずっと維持し続けたいと思うでしょうし、実際に維持し続けられると思うんです。それに、忘れない思い出が人生の中でひとつ増えるって良いことだと思いますしね。

 

―― みんなで共有できますし。

 

そうそう!みんなで共有できる。それに、共有していくには、毎年みんなで会うことが重要だってことにも気づいてくれるはずなんです。

 

学園祭の総会の後、生徒とOBで挨拶会をしているんですが、簡単な自己紹介をするだけで1時間半くらいかかる。学園祭終了後から学校の閉門時間までそれほど時間がないので、運営側の生徒から物議を醸したこともありましたが、時とともに理解をしてもらっています。とはいえ、長丁場なので学校に迷惑かなと、続けるかやめるかの話はよく出ます。

 

―― どうしてやめなかったのでしょう?

 

現役の生徒の人数に比べて、その3倍も4倍もの人数がわざわざ学園祭のときに集まる同好会はうちしかなく、学校側としたら喜ばしいことみたいで。そして、生徒とOBが一堂に会して挨拶をすることが、学校にとっても財産なんでしょうね。だから、顧問の先生に相談するたびに「挨拶会は継続してしかるべきだ」と思ってくださっているようです。

 

最近の若者の傾向として、同年代としか交流しないような特徴が見られますが、うちの会ではこれからも世代を超えて交流していきたい。最初は取っつきにくくても、仲良くなってしまえば、年をまたいで交流が深まって自分の世界も広がったりします。若い人たちにはそうなってほしいし、自分もそうなりたいと思っています。

 

―― OB会は高野さんにとってはどんな存在ですか?

 

こういうのって声を上げないと、いつか無くなってしまうように思うので、やっぱり潰したくないですね。だから要望がある限り、僕はみんなに学園祭の日程などを伝えてその後の例会について思い出してもらうようにしています。

記念Tシャツは、OB会の仲間たちの心をつなぐアイテム

OB会のことも、好きな鉄道のことも、母校のことも、淡々と語る高野さんでしたが、そこからは温かい愛が伝わってきました。自分と仲間との大切な会を長く一緒に楽しんでいくために、自分にできることをやる。そんな熱意も感じました。

 

作った記念Tシャツは、単なるスタッフTシャツではなく、OB会の人たちの心をつなぐアイテムとして存在しています。想いを込めて作ったTシャツだからこそ、一生の想い出の品になるのでしょう。

 

Interviewer&Writer:佐藤美の

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【取材協力】高野大輔さん

鎌倉学園鉄道研究同好会OB会会員・出版コンサルタント・写真家

出版社に勤務後、独立してフリーの出版コンサルタントに。母校の鉄道研究同好会OB会の活動をはじめ、地元の民生委員や商店街連合会に所属し、町おこしや地域活動などにも力を注いでいる。仕事もプライベートも人と人とのつながりを大切にする人情派。趣味の鉄道写真撮影のほか写真の仕事も多く、フィルムカメラや二眼レフカメラなどのレアなカメラのコレクションも多数。株式会社リモートワーク代表取締役。

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