オリジナルTシャツを着た格也さんとアナさん

ド派手なデザインがお客様を繋ぐ。コーヒー屋台「Kakuya Coffee Stand」のオリジナルTシャツが紡ぐ縁とは

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飲食業界で働く人にとって、自分の店を持つことはひとつの大きな夢。

しかし、中には店舗に縛られない自由なスタイルを選ぶ人もいます。

 

千葉県の西船橋駅から歩いてすぐの路地を入ると、駐車場の片隅に見えてくる小さな屋台。「Kakuya Coffee Stand(カクヤ コーヒー スタンド)」です。

店主の蘆田格也さん

 

店主の蘆田格也さんは、21歳のときにコーヒー屋台を始め、東京や長野、岐阜、沖縄の八重山諸島にある石垣島や波照間島、八重山島など、日本各地を巡ってきました。そして、3年前の2015年に西船橋を訪れてから、この場所でコーヒーを淹れ続けています。

 

コーヒーだけでなく、音楽やファッションも大好きだという格也さん。最近発表した店のオリジナルTシャツにも、独自のこだわりが詰まっていました。

お客さんも自分自身も最高にリラックスできる“究極のカタチ”が屋台だった

Kakuya Coffee Standのメニューはブラックコーヒーのホットかアイスのみ。どこまでもシンプルな屋台式のコーヒースタンドです。

 

格也さんにとって、この小さな屋台が「自分に合っている」のだそう。

オリジナルTシャツを着た蘆田格也さん

 

「都内に素敵なカフェはたくさんあるけど、僕はそういうお店に入るときどうしても身構えてしまいます。それに、僕はもともと旅人なので、あまり場所に縛られたくないんですよね。屋台だと屋根もドアもなく、『お客さんと店員さん』という関係を超えて気軽に人と繋がることができるので、自分の性格に合っていると思います。」

覚悟がないと着られない?ド派手なTシャツデザインの理由

この場所でたくさんの人と繋がっていった格也さん。

自身が思い描いた通り、「お客さんと店員」という一線を越え、さまざまな交流を築いてきました。こうした交流の中で生まれたのが、オリジナルTシャツだったのです。

 

「とあるお客さんに『店のTシャツを作りたい』と話したところ、『いいねー!』と意気投合しました。その人はデザインができるので、僕が意見を伝えてそれを形にしてもらい修正するというやりとりを何回か繰り返し、2ヶ月ほどかけてデザインが完成しました。」

 

仕上がったTシャツは太めのピッチが存在感抜群のボーダー柄。「coffee」の2つの「f」が首元まで伸びたデザインはネクタイをイメージしたそうです。このド派手なデザインには、格也さんのお客さんに対する特別な思いが込められていました。

オリジナルTシャツを着た蘆田格也さん

 

「お店のオリジナルTシャツって、あまり外で着ないと思うんですよね。だからこそ普通、作り手としては、街でも着てもらえるようなさりげないデザインにしがちですが、僕の考え方はむしろその逆でした。とことん派手にして“覚悟がないと着られないもの”を目指したんです(笑)。本当にお店を気に入ってくれて、本当にこのTシャツを気に入ってくれる人だけに着てほしいなと。それに、このTシャツを着ていたらきっと渋谷のスクランブル交差点の中にいても気付く人は気付きますよね?オリジナルTシャツをきっかけに、僕が知らないところでお店のファンの人同士が繋がってくれると最高です。」

オリジナルTシャツをきっかけにお店の常連に。思わぬ反応に驚き

格也さんの狙い通り、オリジナルTシャツの販売を始めるとお店の常連さんが続々と購入してくれました。しかし、その中には意外な反応もあったそうです。

 

「お店に一度も来たことがない人から、Instagram経由で『購入したい』と連絡をいただきました。あまりに驚いてその人に理由を聞いてみると『単純にかっこいいと思ったから』とのことでした。そして、その人はTシャツ購入をきっかけに店にも足を運ぶようになり、今では常連さんです!他にも、屋台の前でTシャツを選んでいる女の子に常連さんが一目惚れをしてカップルが誕生した、なんてこともありました!初デートは浅草に行ったそうです。お揃いのオリジナルTシャツを着て。(笑)」

 

オリジナルTシャツがもたらしてくれた多くの縁に感謝をしつつ、格也さんとコーヒー屋台はさらなる目標に向かって進みます。最後に格也さんから今後の夢をお聞きしました。

オリジナルTシャツを着た蘆田格也さん

 

「いつか自分の生まれた兵庫県の丹波市で、仲間と一緒にアートやカルチャーの発信拠点のような場所を作りたいです。人口減少による過疎化が進むあの街に若い人が集まるように、新しいアイデアを出しながら街の魅力を伝えていきたいです。もちろんそのときも、西船橋のコーヒー屋台は続けますよ。オリジナルTシャツは、今後も仲間同士の結びつきを象徴する存在として、また新しいデザインも作っていきたいです。」

オリジナルTシャツを着た蘆田格也さんとアナさん

赤いボーダーカラーもあり。こちらの女性はアメリカ人スタッフのアナさん。2018年の3月にバックパッカーとして日本を訪れ、たまたまこの店に立ち寄りました。それから別の国を旅した後、再びこのコーヒー屋台に戻り、格也さんのもとでコーヒーのドリップを学んでいるそうです。

 

 

 

Interview & Writing & Photo:下條信吾(KaRaLi・Tropicos)

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【取材協力】Kakuya coffee Stand

Instagram:https://www.instagram.com/Kakuya__coffee

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