父親の子育てをヤバくする!チャリティーTシャツに感じた可能性

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近年は「イクメン」という言葉が定着し、育児に積極的な男性が増えてきました。

 

そんな時代背景の中で「父親の子育てをヤバくする!」をミッションに掲げ、父親の子育てを啓発し、楽しんで子育てができる社会と父親のコミュニティを作ることに取り組んでいるのが「NPO法人ファザーリング・ジャパン関西」です。

 

同NPO法人では、活動資金を得る目的で、2年前にオリジナルのチャリティーTシャツを製作・販売しました。チャリティーTシャツを作ることになったきっかけやデザインに対する思い、その反響などについて、理事長の篠田厚志さんにインタビューしました。

合言葉は「笑ろてるパパがええやん!」。父親の育児機会を創造し、子育てにやさしく楽しい社会を目指す

―― まずは「NPO法人ファザーリング・ジャパン関西」について教えてください。どのような活動を行っているのですか?

 

「笑ろてるパパがええやん!」を合言葉に父親向けの子育て講座やセミナー、イベントなどを開催することで、笑っている父親を増やし、子育てにやさしく楽しい社会を目指しているのがNPO法人ファザーリング・ジャパン関西です。

 

ちなみに、昔に比べると子育てを行う父親は増えてはきましたが、まだまだ育児への意識が低いのも現状。少し前のデータですが、総務省「社会生活基本調査」(平成23年)によると、1日の家事・育児関連時間は、妻の7時間41分(うち育児は3時間22分)に比べ、夫はわずか1時間7分(うち育児は39分)でした。

 

そんな中、父親の育児機会を創造するため、私たちは“父親らしさ”に重点を置いて活動しています。例えば、イベントで用意する遊びも、大きな特製段ボールで積み木をしたり、切り刻んだ紙を大量に入れたプールで身体を動かしたりと、ワイルドかつ少しとがった、良い意味で“ヤバい”ものばかり。意外にも「子どもにこういう遊びをさせたかった!」と、お母さんからも好評です。

また、父親たちは「子どもに何をしてあげれば良いのか、そもそもわからない」と、母親とは違った子育ての悩みを抱えています。同じ立場で気兼ねなく悩みを言い合えて、子育てを一緒に楽しめる父親コミュニティを提供できればと考えています。

チャリティーTシャツの販売で新企画を実現!活動の広がりにつながる

―― 今日、着ていらっしゃるのが、オリジナルのチャリティーTシャツですよね。どのように誕生したのですか?

 

よく聞かれるんですけど、あるイベントで偶然にチャリティーTシャツを作っている企業の代表と意気投合したのがきっかけです(笑)。

 

お会いしたのが12月で、「半年後の父の日に販売を開始しよう!」ということになりました。

 

―― おしゃれなデザインですよね。製作にあたってのこだわりを教えてください。

 

「親子のワクワク」をテーマに、Tシャツ会社のデザイナーさんと相談しながら作り上げていきました。

 

チャリティーTシャツといえば、イベントなどが終わるとそのまま“タンスの肥やし”になってしまうイメージがあったので、普段使いをしてもらえるように、あえて「子育て」をダイレクトに押し出さず、わかりやすくておしゃれなデザインを目指しました。3歳の次男も「パパはビール、僕はオレンジジュース」と、Tシャツを指差して理解してくれています。色は黒と白の2色で、少し値段は高くなりますが、長く着てもらえるように、しっかりとした素材を選びました。

 

なお「Will Be Fun」のメッセージは、子育ては親から子に与えるものではなく、親子で一緒に楽しむものだということを表現したかったのと、子育てに苦しんでいる父親に対し「一緒に楽しもうよ!」という僕たちの思いを込めています。

 

―― どのように販売したのですか?また、反響はいかがでしたか?

 

1週間の期間限定で、ネットで販売しました。Tシャツの他にも、オリジナルのトレーナーやパーカー、トートバッグも合わせて製作・販売。おかげさまで運営資金を入手でき、新しい企画を実施できましたね。

 

というのも、僕たちの事業は県や市などから資金を得てイベントなどを実施することが多いのですが、行政から資金を得た場合、前例の無い企画は通りにくいんです。そのため、チャリティーTシャツ販売で得た資金では自由にチャレンジができて、いつもの事業とは異なる充実感を得られました。

 

先日、「父子ツアー inシアトル」という初試みのイベントを開催したのですが、こちらも一部はチャリティーで資金を募りました。これは、その名の通り、父親と子どもだけでシアトルを旅行する、という画期的なイベントです。「父親と子どもだけで海外を旅できるんだ」という実績を残せたのが大きいですね。ツアーに参加した父と子はもちろんのこと、父親同士の絆も強まりましたし、父親の子育てが活発なアメリカに住む日本人との交流や意見交換、昨今話題の子どものプログラミング教育の最先端に触れることもできました。

ちなみに、この「父子ツアー inシアトル」で募ったチャリティーは、Tシャツ販売によるものではありませんが、何かに挑戦したいと思う団体や個人にとって、オリジナルのチャリティーTシャツを作って販売することは有効な手段のひとつだと思いますよ。

 

―― チャリティーTシャツを活用してイベントを開催する予定はありますか?

 

このチャリティーTシャツは1週間だけの限定販売だったので、残念ながら、さらなる活用は考えていません。ただ、購入された方は、普段から愛用してくれているそうで、着ている姿を見かけると嬉しいですよね。

 

機会があれば、また別のオリジナルTシャツを作って、チャリティーで販売したり、みんなで一緒に着て遊んだりしたいなと思っています。

オリジナルTシャツが、頑張る人のチャレンジを後押し!

最近ではインターネットを通して資金を集める「クラウドファンディング」が注目されていますが、それと同じように、製作したチャリティーTシャツを販売することも有効で、オリジナルTシャツの可能性を感じました。

 

そのためには、応援したくなる“ぶれない活動の指針”はもとより、買いたくなるデザイン性も求められることでしょう。新しい企画や事業に向けて頑張っている方々にとって、篠田さんの経験は参考になるのではないでしょうか。

 

ファザーリング・ジャパン関西のみなさん、ありがとうございました。

 

Interviewer&Writer:児島奈美

【取材協力】篠田厚志さん

NPO法人ファザーリング・ジャパン関西 理事長

かつて公務員だったが、好きなことを仕事にできるNPO法人の働き方を諦めきれず、やりがいを持って働く親の姿を子どもにも見せたいという思いが募り退職。NPO法人ファザーリング・ジャパン関西創設より運営に関わる。父親だから企画できる刺激的でおもしろい親子イベントが評判になり、事業拡大に伴い2015年より理事長に就任。現在は同NPO以外に、独自のチャンバラ遊びを推進する「NPO法人ゼロワン」の副理事も務める。■HP:http://fjkansai.jp/

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