「制服」を武器に勝ち抜く人材採用。採用コンサルタントが語る。

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今、企業による人材獲得競争は熾烈を極めています。厚生労働省が発表した今年4月の全国の有効求人倍率は1.34倍となり、1991年11月以来、実に24年5か月ぶりの高水準となりました。

 

ヒトを採用したいのに採用できない――。苦しむ企業の中には「人手不足倒産」という深刻な危機を招いているところさえあるようです。

 

今回は、採用コンサルタントの中谷隆之さんに、現在のような人材獲得難の時代にアルバイトスタッフを採用するための秘訣を聞いてみました。そこには「制服」というキーワードも浮かび上がってきたのです。

「選ぶ」から「選ばれる」へ。意識の転換が急務

― 厚生労働省発表の有効求人倍率が高水準で推移しています。実際のところ、アルバイトスタッフの採用状況はいかがでしょうか?

 

中谷:正直、とても難しくなっています。景気が上向き、数年前だと「2008年のリーマンショック前に戻った」といわれていましたが、最近の採用市場はバブル期に近い状況です。

 

弊社で取り扱っている求人情報誌「タウンワーク(リクルートジョブズ発行)」を例に挙げれば、リーマンショック直後に比べて、そのページ数は4~5倍ほどに増えています。それほど求人数が増加しているのです。

 

― そのような中で、ヒトを採用するための秘訣はありますか?

 

中谷:「選ぶ」から「選ばれる」へ、意識の転換が急務です。求人件数が少ない、いわゆる「買い手市場」の頃は、企業・店舗の側に「選ぶ」意識が強くありました。しかし、採用難の「売り手市場」では、求職者に「選ばれる」存在でないと、ヒトを採用することはできません。

 

例えば、若い世代を中心に「ネット応募」が主流になっていますが、応募の返信が遅いのはNGです。また、応募者が電話で問い合わせをした際、その電話を受けたスタッフの対応が丁寧でなければ、それだけで印象は悪くなってしまいます。「選ばれる」意識で面接を行うことはもちろんですが、面接に来てもらうまでの過程にも気を配らなければいけません。

 

― 応募があったとしても、面接に来てもらうまで気が抜けませんね……

 

中谷:もっと言えば、勤務初日に出勤するまでは気を抜けません。だからこそ、面接に来てもらった人には好印象を与える必要があるのです。面接日に「制服」の採寸を実施すれば、応募者に本気度や熱意が伝わるでしょう。

パーカーやジャンパー。「着替えやすい制服」も人気

― 制服の話が出ました。制服は人材採用の武器になりえるのでしょうか?

 

中谷:制服は、十分にアルバイトスタッフ採用の武器になります。実際、弊社が手がけた事例でも「制服」を強く打ち出して採用に成功したケースはたくさんあります。特に若い女性には、「おしゃれな制服を着て働きたい」という欲求は根強いようです。

 

ですので、制服に自信があるのであれば、求人情報に制服の写真を掲載して、しっかりとアピールしてください。たまに「制服がおしゃれ」と文字だけで記載している求人情報を見かけることがありますが、それでは求職者に制服の魅力が伝わりません。

 

あと、あまり知られてはいませんが、人気があるのは「着替えやすい制服」です。「おしゃれ」や「かわいい」制服は、どうしても着替えに時間がかかってしまいがち。着替えるのに10分以上かかることもあります。ですが、制服が「パーカー」や「ジャンパー」で、それを羽織るだけで良いなら、働く人は勤務開始の5分前に行っても間に合いますよね。

 

このように「着替えやすい制服」もアピールポイントになります。これから制服を導入されるのであれば「パーカー」や「ジャンパー」といった着替えやすいものを取り入れるのもおすすめです。

 

― 「着替えやすい制服」が人気なのは意外な感じがしました。

 

中谷:求人情報を出す際には、採用したいヒトの人物像をイメージし、そのヒトたちにとっての「メリット」を打ち出すことが大切です。

 

例えば、最近の若い人たちは、お金に執着心がなく、「自由な時間」を優先する傾向にありますよね。そんな若い人たちを採用しようと思えば、シフトを1週間ごとに提出できるようにする、といった工夫などは有効です。企業・店舗側からすれば手間が増えますが、ヒトを採用するためには、こういった積み重ねが欠かせません。

「制服」の導入や見直しをきっかけに、より働きやすい職場づくりを

中谷さんいわく、「制服は定着率の向上にも一役買ってくれる」とのこと。それは、同じ制服を着用して働くことで、スタッフの間に一体感が生まれるからだそうです。

 

これからの時代、ヒトを採用するには労働環境の改善がますます求められることでしょう。より働きやすい職場へ――。「制服」の導入や見直しは、ひとつの要素にしか過ぎませんが、そこから始めてみるのはいかがでしょうか?

【取材協力】中谷隆之さん

採用コンサルタント

トラコム株式会社 在籍
2006年、リクルート総合代理店のトラコム株式会社に入社。以来、採用活動に携わった企業数は1,000社を超える。従来の求人広告営業の枠に留まらず、面接手法や応募者のフォロー体制構築にアドバイスを送るなど、採用コンサルタントとして高い評価を得ている。■HP:http://www.tracom.co.jp/

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