年に一度は家族写真を。“親子の日”Tシャツで家族の笑顔を生む

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7月の第4日曜日は何の日かご存知ですか?日本でも活躍するアメリカの写真家、ブルース・オズボーンさんの呼びかけをきっかけに2003年より始まった「親子の日」です。

 

フォトスタジオ「Abri-de-photo(アブリ・ドゥ・フォト)」のカメラマン・樋口裕美さんは、2011年、自身が抱き続けた夢をオズボーンさんの提唱する記念日に重ね、「親子の日」撮影会をはじめて開催。盛況を博し、今年で7回目を迎えた今では、予約がすぐに埋まってしまうほどの人気イベントになっています。

 

今回は「家族の写真を撮りたい」という彼女の強い想いと、このイベントを支える“親子の日”Tシャツへのこだわりをインタビューしました。

原点はゲリラロケ。自然な表情の「家族の写真」を撮影したい

―― 樋口さんが考える「家族の写真」とは、どのようなものですか?

 

家族が揃って写真を撮るのは、結婚式や成人式、お宮参り、七五三、入学式、卒業式などの節目が一般的ですが、私が勤めていたスタジオでは、カチッとしたポーズや表情を作ってもらって撮影していました。

 

もちろん、記念になるのですが、私には違和感があったんです。簡単に言えば、自然じゃないな、という。その頃から、決まりきったポーズではなく、家族全員が自然な表情をしている「家族の写真」が撮りたいと思うようになりました。

 

―― あくまで自然な家族写真を撮りたかったんですね?

 

けれど、当時はスタジオに勤めている立場でしたので、自分がやりたいことをそのままカタチにするのは難しかった。そこで、強硬手段に出たんです。

 

1人でカメラを持って公園に行き、そこで遊んでいる家族に声をかけました。「あとでプレゼントするので、撮らせてくれませんか?」って。いわば、ゲリラロケです(笑)。

 

―― 声をかけられた方々の反応はいかがでしたか?

 

プロのカメラマンが何でもない家族の日常を撮影する、というサービス自体、当時はほとんどありませんでしたので、皆さん驚いていらっしゃいましたね。でも、プレゼントした写真にはとても喜んでもらえましたし、何より撮影中に楽しそうにされていたことが印象に残っています。やっぱり楽しいと、自然な表情が出るんです。

 

自分がやりたいことに対して、喜んでくださる人たちがいる――このことを経験できたのは良いことでした。自信になりましたし、単純に嬉しかった。「こういう仕事は成り立つんだ」という確信も掴みましたね。

「親子の日」撮影会は、撮影を楽しんでもらえる環境づくりに重きを置く

―― 2008年に「Abri-de-photo」をオープンさせ、2011年には「親子の日」撮影会を始められました。

 

第1回は自分のスタジオで開催し、30組のご家族を撮影しました。翌年は60組に増え、4年目には100組を突破。7回目となる今年も予想以上のご予約をいただき、これまで2日間だったイベント期間を急遽3日間に変更しました。

 

―― 「自然な家族写真」は撮れましたか?

 

思っていた通りの良い写真が撮れました。でも、例えば、私が「自然にしてください」と言ったって、自然な表情は撮れません。

 

そこで、リラックスして撮影に臨める環境を整えることに重きを置きました。一組一組の撮影時間を十分に確保し、もし次のお客さまが早くお越しになっても、外で待ってもらうようにしています。

 

時間や周りの目も気にせず、撮影を楽しめる環境を作る。さっきも言いましたけど、“楽しさ”というのが、やはり自然になれる大きな要因なんです。こちらからは簡単なポージングの指示を出すくらいで、お喋りや遊んでもらいながら撮影を進めていきます。

 

―― 当日の写真は額に入れてご自宅にお届けするそうですね。

 

デジタルカメラが主流になってから、写真データをパソコンに保存して終わり、ということが増えています。実は、それも残念に思っていて。

 

額に入れてお送りすることで、ご自宅で飾ってもらうことを半ば強制しています(笑)。飾らないにしても、モノとして残ることに意味があると思いますので。

―― モノクロ写真にしているのはなぜですか?

 

思い出や記憶というものは、時間が経つほど大切になると思うんです。だから、「ずっと色褪せないものを」ということでモノクロにしています。意外に思われるかもしれませんが、モノクロって、色褪せないんですよ。

 

―― 今年で7回目の「親子の日」撮影会ですが、長く続けていることで感じる変化はありますか?

 

一番は、お客さまの変化ですね。特に、子どもの成長ってすごい。初期の「親子の日」にはお母さんのお腹にいた子が、今や小学生になっていたりして、もはや親戚のおばちゃんの気分です(笑)。

「さあ、やるぞ!」。一気にテンションを上げる“親子の日”Tシャツ

―― 毎年オリジナルTシャツを作って、「親子の日」にはスタッフ揃って着用するそうですね。どんなきっかけがあったのですか?

 

最初は単純な理由でした。誰がスタッフなのかすぐ見分けが付くようにって。

 

―― デザインにこだわりはありますか?

 

第1弾は、当時美大生だった長女にデザインしてもらいました。以降は、プロのイラストレーターさんにお願いしています。

 

イラストレーターさんに「親子の日」の概要を伝えると、いつも文句のつけようのないデザインができあがってくるんです。

 

―― 普段着でも使えるような、かわいいデザインが揃っていますね。スタッフやお客さまの反応はいかがですか?

 

撮影会当日の朝、スタッフみんなでTシャツに着替えるのですが、一気にテンションが上がりますね。「さあやるぞ!」という感じで。

 

お客さまからも「かわいい」と評判で、ひっそりと販売もしています(笑)

 

―― 今後、「親子の日」撮影会をどのようにしていきたいですか?

 

何かを変えるつもりはありません。続けることって、それだけで意味のあることなんだと思いますから。私が「親子の日」の撮影会を続けると、それぞれのお客さまのご自宅に、額に入った家族写真が毎年一つずつ増えていく。辛いときでも、そのことを考えると「やらなくちゃ」って思います。

 

Tシャツ製作を含めて、「親子の日」の撮影会を息長く、変わらず続けていきたい――それだけです。ご家族の横にちょこんといる感じで、一緒に歩いていけたらな、というのが私の願いです。

家族の写真も思い出もTシャツも、続けてきたからこそ得られた宝物

樋口さんにとっての「親子の日」撮影会は、1月の会場の確保に始まり、8月の写真発送でようやく終わりを迎える長丁場。撮影会の直後は疲労困ぱいで「来年もできるのかな」「飽きられちゃったらどうしよう」と弱気になることもあるそうです。

 

そんな樋口さんを元気づけてくれるのは、お客さまたち。届けられた写真を見て喜ぶ表情、イベント開催を期待する声。どれも、樋口さんが「親子の日」の撮影会を続けてきたからこそ得られたもの。それらが、樋口さんの情熱に何度でも火をつけます。そこには、互いが互いを感動させる“幸せのサイクル”が生まれているように感じました。

 

インタビュー後、撮影のために過去のTシャツを並べながら、それぞれの思い出を嬉しそうに語る樋口さん。Tシャツは、今も仕事着として使われています。「おしゃれ着としては使っていないけど」と笑うその目には、とても優しい光が宿っていました。Tシャツだって、「親子の日」の撮影会を続けてきたからこそ、ここにあるのです。「親子の日」に、スタッフを一致団結させる役割を立派に果たしたTシャツも、樋口さんが作った“幸せのサイクル”の中にありました。

 

Interviewer&Writer:木田肇

【取材協力】樋口裕美さん

Abri-de-photo代表

伊丹市生まれ。2008年12月、写真スタジオ「Abri de photo】」をオープン。主に、家族、プロフィール、ブライダルを撮影。デジカメ教室の講師、NPO法人エガールフォトとしても活動中。 ■Facebookページ:http://www.facebook.com/abridephoto

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