スタッフTシャツは青春の証!新入生を迎えるオリエンキャンプ

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麗澤大学外国語学部の新入生オリエンテーションキャンプには、とてもユニークな伝統があります。右も左もわからない新入生たちは、入学式の翌々日から創立者ゆかりの地・群馬県谷川温泉で2泊3日を共に過ごすのですが、この通称「谷川キャンプ」を支える企画運営は、なんと上級生たち。

 

特に、英語コミュニケーション専攻と英語・リベラルアーツ専攻の二専攻は学部の中でも大人数で、200人の新入生たちに「麗澤大学に来てよかった!」と思ってもらえるようにと、24人の上級生たちは泣いたり笑ったりしながら奮闘。上級生たちは分刻みのスケジュールを全力で駆け抜けます。

 

このオリエンテーションキャンプに欠かせないアイテムが「谷川キャンプTシャツ」。「キャンプ後は部屋に飾っています」「このTシャツは、僕らの体験があって初めて手にできるもの。青春そのものです」と上級生たちの言葉。この「谷川キャンプTシャツ」は彼らにとって特別な存在のようです。

 

今回は、英語二専攻の「谷川キャンプ」を担当する佐藤繭香准教授を取材しました。

春休みの1か月間を費やして企画。学生主導の「谷川キャンプ」

―― 伝統ある「谷川キャンプ」では主にどのようなことを行うのですか?

 

オリエンテーションキャンプの目的は、新入生同士の“横のつながり”を厚くすることと、新入生と2~4年生との“縦のつながり”を作ることです。キャンプが終わると新入生同士の仲間意識が強くなりますね。そして、サークルや部活動以外での新入生と上級生の信頼関係も構築されます。

 

キャンプでは麗澤大学の歴史を学んだりもしますが、毎年恒例の企画は「英語劇」です。約200人の新入生を10班に分け、2泊3日の間に7分程度の英語の創作劇を班ごとに作り発表するのですが、これが最も盛り上がります。テンションの高い(笑)上級生の指導のもと、短期間で作り上げる英語劇としては面白いものが出来上がりますよ。何より、新入生も上級生も一生懸命で、キャンプを通じて絆が深まり達成感もあるので、最後は感動して涙する学生も多いですね。

―― 「谷川キャンプ」が学生主導の企画・運営になった経緯を教えてください。

 

麗澤大学は、学生の自主性を重んじている学校です。何十年も前から上級生たちが運営を手伝っていましたが、現在のように学生主導になったのは20年くらい前からです。

 

運営の上級生たちは春休みの約1か月間、平日の10時~18時くらいまで、会議やプログラム作り、予行練習の日々。私を含めた3人の担当の先生も必ず参加して、見守りながらアドバイスをしています。

 

―― 学生さんの中には真剣なディスカッションの経験がない人もいるのでは?

 

確かに、そういう学生もいますね。運営に携わりたいと考える学生だからといって、全員が積極的で活動的な性格かといったら、そうでもないんです。今年度のリーダーの女子学生は、高校生まで控えめな性格で、そんな自分を変えたくて応募したそうです。現在4年生のアドバイザー(昨年度リーダー。今年度リーダーの補佐役)は、「大学に入って、こんなに真剣に相手のことを考えたり、叱咤激励したりされたりした経験は他にはない」と話してくれました。リーダーの女子学生も「人生の中で一番輝いている!」と瞳をキラキラさせて語ってくれて嬉しいですね。

「谷川キャンプ」の企画運営に携わる上級生の成長ぶりは計り知れない

―― 佐藤先生が感じる、学生が運営する利点はどんなところでしょう?

 

彼らが新入生の立場に近いところでしょうか。私たち教員だと大学入学は遥か昔の話ですしね(苦笑)。新入生の不安や知りたいことなど、理解してあげたくても、至らない場合もあります。

 

ですが、上級生たちからすると1、2年前の自分を見ているようなもの。どこをフォローしてあげれば安心するのか、輪に積極的に入れない新入生をどう気遣うか、緊張した気持ちをどうほぐしてあげるのか、といったことを細やかに一生懸命に考え抜いています。それが一番の利点じゃないでしょうか。

 

―― キャンプを終えた上級生たちの成長や変化は大きいように感じます。

 

そうですね、全然違います。相手の立場に立って考えたり、助言したりできるようになりますから。また、コミュニケーション能力が格段に高まったり、人前で発表することができるようになったりもしますよ。「谷川キャンプ」の特徴として、上級生たちは連絡事項を伝えるときや「いただきます」と挨拶をするときなど、折につけて「一発芸」を披露するんです(笑)。

 

―― 普通に発表するよりハードル高いですね(笑)

 

そうなんです(笑)。いつの頃からか始まり、今では運営側はみんな本気モード。その根底には「新入生の緊張をほぐしてあげたい」という気持ちがあるんですね。

「谷川キャンプTシャツ」は僕らの青春のシンボル

―― 「谷川キャンプTシャツ」を揃えたきっかけは何だったのですか?

 

これは、学生側からの希望で始まりました。「僕らの心を一つにしたTシャツを着て臨みたい」と。最初はプログラム冊子の表紙のデザインをそのままTシャツのデザインにしていたんです。それが「自分たちでデザインしよう」となり、24人の運営学生全員でデザインし、投票で決めるスタイルになりました。今年のデザインはリーダーの女子学生のデザインです。自分たちで納得して決めるから、より一層愛着が湧くみたいですね。

 

―― Tシャツのデザインのこだわりは、どんなところですか?

 

「谷川キャンプ」では毎年テーマを決めるんですが、それに沿ったデザインをしています。投票のとき、全員のデザインを見ますが、みんなそれぞれ違って面白いですよ。今年のテーマは「みんなの絆をつなぐためここに参上 全力ヒーロー スマイル全開 ハイテンション ベストファミリーフォーエバー みんなで一つの谷が輪」です。

 

―― エネルギーに溢れて素敵ですが、長いテーマですね(笑)

 

そうなんですよー(笑)。毎年長くて。ただ、それだけ上級生たちの想いがたくさんあるのだと思います。学生たちは「どれも言葉を削れない」って言いますので。

 

そんなテーマを軸にデザインされたTシャツを着ると「心のスイッチが入る」「谷川のシンボル」と言う学生が多く、良い意味の責任感と使命感を抱くようです。今年のリーダーの男子学生は「谷川キャンプ」への想い入れが一層熱く、「このTシャツを日常着のように簡単には着られない。崇拝するような気持ちになる」と言っています。彼がどれだけの想いを「谷川キャンプ」に賭け、一生懸命に体当たりしたかがうかがえます。

 

―― 佐藤先生にとって「谷川キャンプTシャツ」はどのような存在ですか?

 

学生はもちろん、担当する私たち教員にとっても想い出深いものです。過去に担当だった先生の中には、Tシャツと同じデザインのストラップを作られて、学生たちと共有していたこともあったそうです。

 

「学生と教員が一丸となって『谷川キャンプ』を去年よりさらに良いものにしよう!」という気持ちが強く、その情熱の象徴のような気がしています。

上級生たちの想いが凝縮された「谷川キャンプTシャツ」は人生の宝物

200人を24人で動かし、たくさんの感動を体験してもらうために、さまざまなハードルを越えていく上級生たち。それを陰日向で支える教員の皆さん。彼らの想いがぎゅっと濃縮された「谷川キャンプTシャツ」は、他では得ることのできない人生の宝物でした。

 

この貴重な経験は、上級生自身にとって、豊かな心を育み、深みのある人間性をつくる稀有な機会となるのでしょう。取材会場は清々しく、溌剌(はつらつ)とした空気に包まれていました。

 

Interviewer&Writer:佐藤美の

【取材協力】佐藤繭香さん

麗澤大学 外国語学部 外国語学科准教授

東京女子大学文理学部史学科卒業、ヨーク大学大学院歴史政治学修士課程修了、津田塾大学大学院文学研究科英米文学専攻イギリス文化コース後期博士課程単位修得退学。取得学位は学士(文学)、M.A.(歴史政治学)、博士(文学)。単著に『イギリス女性参政権運動とプロパガンダ』(彩流社)がある。2010年から「谷川キャンプ」の運営担当。専門分野は西洋史、イギリス史。

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